
NTTドコモビジネス(旧NTTコミュニケーションズ)や大林組などは5日、建設現場や農場での作業の省人化に向けた実証実験を仙台市で始めた。人工知能(AI)を搭載したロボットを活用し、トラブルの監視や鳥獣管理といった作業を自動化する。大量のデータを使用するAIロボットが円滑に動けるよう、安定した通信環境も整備する。
実験には仙台市や東北大学が協力する。市役所の建て替え工事現場と東北大の青葉山新キャンパスを実証の場として利用する。電波の向きを自在に調整できる反射板を各所に設置し、電波が届きにくい場所でもロボットをリアルタイムで運用できるようにする。
5日に建て替え現場を視察した郡和子市長は「人手不足が進むなか、省人化ロボットは大きな力を発揮すると実感した」と語った。各社は実証実験で得られた知見を生かし、AIロボットや新たな通信設備の技術をほかの産業や分野にも広げる方針だ。
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