山形市内で6月に行われた品評会で入賞したサクランボ=山形市内で2025年6月24日午後1時24分、古賀三男撮影

 山形県産サクランボの2025年の収穫量が、平成以降で最低の8310トンとなった。農林水産省が発表した。天候不順による影響で平年(1万2700トン)の65%程度となり、高温障害が多発した24年(8590トン)に続いて2年連続の不作となった。

 県園芸大国推進課によると、収穫量は平成以降でこれまで最低だった1994年の8570トンをさらに下回った。不作の主な要因は、県産の多くを占める佐藤錦の結実不良で、開花期間の4月中旬以降に雨や強風の影響でミツバチによる受粉が進まず、着果数が少なかった。また、5月下旬から6月上旬の降雨では、雨よけ栽培でも裂果被害が発生したため、今年8月には2年連続での不作が見込まれていた。

 農水省の発表によると、全国の25年産サクランボの収穫量は1万1200トン(前年比3%減)で、都道府県別の割合では山形が最も多く74%、次いで北海道が10%で1120トンだった。【古賀三男】

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