トヨタの社内駅伝大会では、障害者との混合チームも出走した(7日、愛知県豊田市)

トヨタ自動車の社内駅伝大会が7日、愛知県豊田市の自社スポーツ施設で開かれ、439チーム計3384人が出走した。今回は新型コロナウイルス感染拡大に伴う入場制限を撤廃し、6年ぶりに制約のない形での実施となった。障害者スポーツへの理解を広げようと、障害者との混合チームも出場した。

社内駅伝大会は1947年から開催しており、今回で77回目。関連企業や海外拠点も参加し、役員や従業員、家族が応援に駆けつけた。佐藤恒治社長は開会式で「(年間販売台数の)1000万台の先には一人ひとりのお客様がいる。駅伝大会の先にも一人ひとりの駅伝がある。走る人、応援する人、運営する人がそれぞれの駅伝を頑張ってほしい」と述べた。

障害者雇用を目的とするトヨタの特例子会社、トヨタループス(愛知県豊田市)との混合チームも出場し、完走を果たした。チーム7人のうち2人がトヨタループス従業員で、初めて参加した加藤聡馬さん(24)は「プレッシャーを感じずに楽しく走れた。来年も出たい」と話した。

障害のある人とない人が組んでスポーツを楽しみ、相互理解を深める取り組みは「ユニファイドスポーツ」と呼ばれる。知的障害者のスポーツ大会である「スペシャルオリンピックス」が推進しており、トヨタは駅伝大会でも実践して社内に発信する。

新型コロナの拡大を受け、トヨタは20、21年に社内駅伝大会を中止し、22年以降は入場制限を設けていた。

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