債券関連の損失を計上した地銀も目立った

中部3県(愛知、岐阜、三重)に本店を置く地銀6行の2025年4〜6月期決算が14日に出そろった。最終的なもうけを示す単体の税引き利益が前年同期から増えたのは3行だった。政策金利の引き上げを追い風に貸出金利息の増加傾向が続いた一方、金利上昇が債券運用の逆風になった。

貸出金や有価証券の利息といった資金利益は4行で増益となった。企業の設備投資意欲を映して資金需要が高まり、貸出金が伸びたことが大きい。6月末時点の貸出金残高は前年同月末と比べて全行で増えた。

最終減益となった地銀では金利上昇に伴う債券価格の下落が響いた。百五銀行は国債の売却損など債券関連の損失が42億円と、前年同期の8600万円から膨らんだ。

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