アクセンチュアは14日、人工知能(AI)人材の育成などを手がけるアイデミーに対してTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。約60億円を投じ、完全子会社化を目指す。AIやデジタルを使った業務変革の需要が拡大するなか、コンサルティングサービスとあわせてリスキリング(学び直し)支援を強化する。
買い付け価格は普通株式1株1450円で、東証グロースに上場するアイデミーの14日終値(1081円)を34%上回る。買い付け期間は15日から9月29日。TOB成立後は少数株主から株式併合で買い上げるスクイーズアウト(強制買い取り)が実施され、アイデミーは上場廃止となる。アイデミーは14日、TOBに賛同し応募への推奨を示した。同社の筆頭株主で44.1%を保有する石川聡彦社長が、既に買い付けに応募する契約を結んでいる。
アイデミーは法人向けにAIやデジタルトランスフォーメーション(DX)人材を育成するためのオンライン講座のほか、個人向けのリスキリング支援などを手がけている。
【関連記事】
- ・出社回帰の流れIT企業にも アクセンチュアとAWSは週5
- ・トヨタやデンソー、AI・ソフト人材育成でグループ連携

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。