UDトラックスが開催した競技会の様子(9日、埼玉県上尾市)

UDトラックス(埼玉県上尾市)は9日、大型けん引車のドライバーが運転技能を競う競技会を初めて開催した。全国の運送会社からドライバーが参加した。運転技能や安全意識を向上させ、事故防止につなげる。

UDトラックスの本社で決勝大会を開いた。6つの地域から予選を勝ち抜いた代表者が参加した。競技には大型けん引車「クオン」を使った。

大型けん引車を駐車させる様子(9日、埼玉県上尾市)

けん引車はトレーラーを接続して運転する。通常のトラックに比べて内輪差が大きく、後退時はけん引車とトレーラーが別の動きをするなど大型車のなかでも運転が特に難しい。駐車の競技では全長17メートルの車両を奥行き22メートルの場所に止める課題が課された。

UDトラックスはいすゞ自動車の傘下で、大型トラックや大型けん引車に強みを持つ。大会責任者の川端大樹常務は「(事業者の)安全性を高める機会を増やし、社会的責任を果たしていきたい」と話した。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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