東京ガスは9日、鉄鋼商社の伊藤忠丸紅鉄鋼(東京・中央)と、低炭素鉄鋼製品の開発・販売支援サービスを始めたと発表した。非化石燃料由来の電力や、温暖化ガスの削減量を取引する「カーボンクレジット」付きの都市ガスなどを供給し、鉄鋼メーカーが環境負荷が少ない鉄鋼製品をつくることを支援する。

東ガスの温暖化ガス排出量が少ない電力・ガスと、伊藤忠丸紅鉄鋼の鉄鋼業界向け温暖化ガス排出量算定サービスを組み合わせる。初号案件として電炉メーカーである三興製鋼(神奈川県平塚市)と向山工場(埼玉県川口市)の共同販売会社、ウインファースト(東京・千代田)とサービス導入の契約を結んだ。

三興製鋼と向山工場は電炉を動かしたり、鉄鋼を加工したりする過程で、非化石燃料由来の電力やカーボンクレジット付きの都市ガスなどを使い、温暖化ガス排出量を7割削減する。ウインファーストは開発した低炭素鉄鋼製品を2026年5月ごろから販売する予定だ。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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