「サステナ」比率96.5%のタイヤとTOYO TIREの清水隆史社長(9日、兵庫県伊丹市)

TOYO TIREは9日、使用原材料の96.5%を植物由来やリサイクル材などサステナブル(持続可能)素材が占めるコンセプトタイヤを開発したと発表した。これまで同社の開発品では1月に発表した91%が最高だったが、5.5ポイント高めた。量産にはコスト面の課題があり、技術開発を加速させる考えだ。

これまで業界ではシンガポールのジーティータイヤ(Giti Tire)が開発した93%が最高水準だったが、TOYO TIREはそれを上回り最高を更新したとみられる。タイヤの性能や製造工程に重要な硫黄や酸化亜鉛といった素材に対し、再生品を活用することで比率を高めた。

TOYO TIREの清水隆史社長は9日に開いた年末記者会見で実用化にはコストの高さなど課題があると指摘し、「新しい技術は出てきているので量産を見据え具現化するよう進めたい」と話した。中央研究所長を務める島一郎氏は「来年にはさらに1ポイント以上比率を高めたタイヤを開発したい」と意気込んだ。

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