国産木材の需要拡大に向けた提言を小泉農相㊨に手渡す小池知事(25日、農水省)

全国知事会の国産木材活用プロジェクトチームのリーダーを務める東京都の小池百合子知事は25日、小泉進次郎農相と阿部俊子文部科学相とそれぞれ面会し、国産木材の需要拡大に向けた提言を手渡した。

提言では、民間建築物の木造化を推進するため、強度の性能が明確になっている日本農林規格(JAS)構造材の生産拡大に必要な施設整備の後押しを求めた。木材・木材製品の輸出拡大に向けた取り組みの促進や、国産木材を利用した住宅を新築する際の支援強化も盛り込んだ。

小池氏は小泉氏との面会時に「(国産木材の)木質もどんどん良くなっている。円安を背景にさらに輸出を増やすなど、より多く使ってもらいたい」と強調。小泉氏は「農水省として街全体の木造化を推進していく。しっかりと知事会とタッグを組んで進めていきたい」などと応じた。

面会後に記者団の取材に応じた小池氏は、国産木材の利用拡大について「戦後に植えられた人工林がうまく育っており、今が使い時だ」と訴えた。

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