
日本製鉄は11日、傘下でセメントの製造・販売を手掛ける連結子会社2社を経営統合すると発表した。内需の低迷や中国の過剰生産の影響で国内の鉄鋼市場は厳しい状況が続いている。国内のグループ会社の再編を進め、効率的に稼げる体制の構築を目指す。
日鉄高炉セメント(北九州市)と日鉄セメント(北海道室蘭市)を統合する。いずれも鉄鋼の生産過程で副産物として生じるスラグを原料にし、セメントの製造と販売を手掛けている。日鉄高炉セメントを存続会社として、2026年4月1日に新会社が発足する見通し。
日鉄は国内グループ会社の再編を進めている。8月には連結子会社の黒崎播磨をTOB(株式公開買い付け)で完全子会社化すると発表したのに続き、10月には傘下の鋼管3社を経営統合すると公表していた。
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