
エーザイと米バイオジェンは25日、共同開発したアルツハイマー病の治療薬「レカネマブ(製品名レケンビ)」をドイツとオーストリアで発売すると発表した。欧州連合(EU)加盟国で初の発売となる。
オーストリアで25日、ドイツでは9月1日に発売する。脳の出血や腫れといった副作用が比較的出にくい早期アルツハイマー病患者を対象とする。具体的には「APOE4」という遺伝子を持たないか、1つしか持っていない患者が投与を受けられる。
エーザイは4月、レカネマブについてEUでの製造販売承認を取得していた。今後フランスやスペインなど、他の加盟国でも販売できるよう準備を進める。レカネマブは日米中など48カ国・地域で承認を取得している。
エーザイによると、ドイツには早期アルツハイマー病の患者が200万〜300万人程度いる。APOE4を持たないか、1つしか持っていない患者は全体の約85%とされる。

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