静岡市は静岡大学浜松キャンパスや浜松医科大学と医工情官・地域連携協定を結んだ(12日)

静岡市は12日、静岡大学浜松キャンパスと浜松医科大学と「医工情官・地域連携協定」を結んだ。静大の工学部、情報学部、電子工学研究所と浜松医大の医学部、光医学総合研究所が人工知能(AI)やデータ解析、ロボティクスなどの技術を活用し、健康寿命の延伸や個別化医療、遠隔医療などの研究や教育で協力する。

11月には静大浜松キャンパスと浜松医大が部局間包括協定を締結しており、市が加わることで研究内容を社会実装につなげる仕組みを整える。難波喬司市長は12日の協定式で「長い目で静岡の医療介護全体の底上げになる取り組みができれば」と述べた。

静大と浜松医大は2019年に法人統合・大学再編の合意書を締結したが、その後静大静岡キャンパスが反発し、議論は平行線をたどっている。難波市長は統合問題について「市は関与しない。重要なのは具体的な連携が前に進むことだ」と強調。浜松医大の渡辺裕司学長も「体制ではなく機能の連携だ。静岡市が加わったことで実践の場を得た」と語った。

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