映像授業を活用した予備校を展開する河合塾マナビス(東京・千代田)は15日、東京大学への受験に特化した校舎を2026年2月に開くと発表した。映像授業と対面授業を組み合わせ、東大への受験対策を行う。

東京都新宿区に「河合塾マナビス東大専門館」を開く。対象は東大合格を目指す中学1年生から高校3年生。新校舎では映像授業のほか、現役東大生による対面の演習授業も毎週開く。同社は大手予備校の河合塾グループで現役生向けに映像授業の塾を展開している。

大学入試では学力試験による一般入試から、小論文や面接を交えた総合型選抜への移行が中堅私大を中心に進む。一方で東大など難関国公立大は、引き続き一般入試が大半を占める。

総合型選抜の利用者増に加えて少子化や浪人生の減少などで、一般入試対策が主力の予備校は生徒獲得が難しくなると見込まれる。河合塾は難関大の一般入試を目指す生徒を取り込むことで、安定した生徒確保につなげる狙いだ。

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