水中ロボットに搭載した測定器

島津製作所は15日、海中にあるパイプラインなどの金属の腐食を検知できる測定器を発売したと発表した。金属の腐食によって水中で発生する電場「水中電界」の仕組みを応用した。測定器を水中ロボットなどに搭載して使い、対象物に触れなくても腐食を検知できる。目視による点検業務の負担を軽減する。

水中電界の仕組みを使った測定器で、水中ロボットへの搭載を想定した「CF100」と実験施設での使用を想定した「CF110」を発売した。価格は327万円からで、発売後1年間で10台の販売を目指す。水深3000メートルでも使用できる。

海中に設置するパイプラインや洋上風力発電の設備など、金属でできた構造物の腐食の点検に使う。これまで防衛省の船舶の点検向けなどに提供してきたが、量産機として発売しエンジニアリング会社に販路を広げる。

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