東レは、帯電防止性能を高めたABS樹脂を開発したと発表した。表面抵抗率を従来比5分の1以下に抑えて静電気を発生しにくくした。半導体や電子機器の製造現場など、超精密作業に用いる搬送資材(トレイやケース類)に使用する。2026年度から顧客へのサンプル提供を開始し、さらなる研究開発を進める。
同社は、ABS樹脂中にポリマー型の帯電防止剤「制電ポリマー」の連続層ネットワークを形成させることで帯電防止性を付与したABS樹脂「トヨラックパレル」を販売している。半導体製造工程向けでも多く採用されているという。
今回の開発材は、制電ポリマーの分子構造設計の改良と独自のポリマーアロイ(複合樹脂)技術によるミクロ単位での連続層制御により、表面抵抗率を従来材の5分の1以下に抑えた。微細な静電気の発生を抑え、異物やホコリによる製品破損や不良品の発生リスクを低減する。トヨラックパレルの高制電タイプとしてラインアップを広げる。
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