記者会見に登壇したパナソニックオートモーティブシステムズの永易正吏社長(16日、東京都中央区)

車載機器のパナソニックオートモーティブシステムズは16日、2027年4月1日に社名を「モビテラ(Mobitera)」に変更すると発表した。事業領域の「モビリティー」に、道を表すラテン語「Iter(イテル)」を組み合わせ、未来を「照らす」という意味を込めた。人を中心とした移動体験を生み出す。

同社は24年末、パナソニックホールディングス(HD)から米投資ファンドのアポロ・グローバル・マネジメントのグループ会社が経営に携わる会社に売却された。パナHDは現在も株式の20%を保有しているが、独自ブランドを確立する。

パナオートの永易正吏社長は同日の記者会見で社名変更の目的について「独立した企業として持続的な成長を目指す」と話した。

運転支援や車内空間の演出などユーザー体験を提供する「モビリティUX」事業の35年度の売上高を24年度比5割増の約5000億円に伸ばす方針も示した。現在は訪日客ツアー向けに自社製の大型モニターや音響を備えた車両などを手掛けている。今後は運転支援サービスなどを拡充して成長の柱にする。構造改革を進め、3〜4年以内の株式上場を目指す。

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