
川崎重工業の企業博物館「カワサキワールド」(神戸市)の来館者が16日、累計400万人に達した。小中学生や観光客に加え、近年は訪日客も訪れている。2026年春には大阪・関西万博で展示して話題を呼んだ4脚ロボットも移設する。
カワサキワールドは06年5月、同社の神戸本社がある神戸市の臨海部に開館した。ヘリコプターや初代新幹線「0系」車両の一部、バイクなど、川崎重工グループが手がけてきた製品の実物や模型、パネルを計300点ほど展示している。
400万人目となった小学4年生の青葉大輝さん(10)は家族と岡山県から来た。「船のシミュレーターが楽しかった。モノづくりは大切だと思った」と話した。乗り物好きという父親の俊彦さん(45)は「古いレーシングバイクが展示されていた」と声を弾ませた。

カワサキワールドには26年春、万博会場で展示した4脚ロボット「コルレオ」などのコンセプトモデルを移設する予定だ。コルレオは水素を動力源として人がまたがって移動する近未来の移動手段で、SNSで大きな反響を呼んだ。川崎重工は35年の発売を目指す。
カワサキワールドの西尾知明ゼネラルマネージャーは「水素技術を使った持続可能な商品を造り続けていくというメッセージを発信し続けたい」と語る。
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