JR八戸線では高架橋が損傷したため運転を見合わせている(12日、八戸市)

青森県東方沖で8日に発生した地震の影響で運転を見合わせているJR八戸線についてJR東日本盛岡支社は16日、八戸-鮫(八戸市)間で22日から約20台の車両で代行バスの運転を始めると発表した。鮫-久慈(岩手県久慈市)間は同日から臨時ダイヤで列車の運転を再開する。

八戸線は地震以来、八戸-久慈の全区間64.9キロで運休が続く。一部区間で高架橋が損傷したためで、高校生の通学など住民生活に影響が出ている。

復旧工事が始まったNTT青森八戸ビル(15日、八戸市)=NTT東日本提供

一方、地震で損傷した「NTT青森八戸ビル」鉄塔についてNTT東日本は15日に復旧工事を開始した。同社は当初、工事期間を3週間から1カ月程度と見込んでいたが、県、国、八戸市などとの連携により「年内の工事完了のめどが立った」という。

NTT青森八戸ビルは屋上にある高さ約70メートルの鉄塔の一部が損傷した。大きな地震が再び起こった際に倒壊の恐れがあるとして、市は周囲の世帯に避難指示を出した。ビルに面した国道も通行止めとなっている。復旧工事については13日にNTT東日本と県、国、市の技術専門家らが対策を協議した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。