
物流会社のシーアール物流(岡山市)は岡山県赤磐市に「あかいわ共創アグリステーション」を整備した。野菜や果物の低温倉庫を備え、集荷・出荷や1次加工の拠点として2026年1月から稼働する。新規就農者の育成などにも活用し、赤磐市による次世代農業技術集積センター事業の中核施設とする。
市と整備・運営契約を結んだ同社が約1万平方メートルの市有地に建設した。鮮度を保つ真空予冷や風味を増す熟成加工などの設備を今後導入し、青果物の付加価値向上につなげる。屋根に太陽光パネルを設置し省エネにも対応した。災害時には支援物資の保管にも活用する。

赤磐市をはじめ県内外でレタスやキャベツなどをカット野菜や外食向けに生産・販売する青空(岡山市)が施設を利用する。シーアール物流がグループで運営する農場や近隣農家などの農産物も扱う。青空は26年1月にも施設内に本社を移す。隣接する約1万2000平方メートルの敷地に農業用ハウスを建設し生産を拡大する。
生産現場との一体運営により実践的に担い手を育てるほか、ドローンなど新技術の普及、新品種の試験栽培なども目指す。15日の完成式典でシーアール物流の大久保泰造社長は「物流、生産、行政が力を合わせ地域の農業を支える共創の土台にしたい」と語った。市は農機の貸し出しなどに応じる農業支援公社の設立を計画する。
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