東京都は16日、薄くて曲がる次世代型のペロブスカイト太陽電池(愛称・Airソーラー)の実用化に向け、助成対象として東京ガスなどが住宅のモデルハウスにAirソーラーを設置する実証事業を選んだと発表した。日野市にある既存のモデルハウス2棟のバルコニーや室内の壁などに発電設備を設置し、発電効率などを検証する。

助成対象は東京ガス、飯田グループホールディングス、半導体商社のマクニカ(横浜市)、フィルム加工メーカーの麗光(京都市)の4社のグループで、都から約2700万円の支援を受ける。事業期間は2026年1月から12月までの予定だ。

助成事業は都が24年度に始め、実証にかかる総事業費の3分の2(上限額4000万円)を支援する。今回の助成決定は第3弾で、これまでリコーが手掛ける庭園灯やYKK AP(東京・千代田)などが開発する内窓の実証事業が採択された。

Airソーラーは従来型の太陽電池では対応が難しい建物の壁面など都市部でも設置しやすいのが特長だ。都は50年までに温暖化ガス排出量を実質ゼロにする目標を掲げており、新たな技術の普及につなげる。

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