
琴平バス(香川県琴平町)は2026年2月から四国と北陸3県を結ぶ夜行高速バスの運行を始める。四国―北陸間を公共交通で移動する際は鉄道や航空機の乗り継ぎが必要だった。利便性の高い直通バスで両地域を往来する観光客やビジネス客の需要を取り込む。
直通バスは1日1往復で香川県琴平町と福井、石川、富山を結ぶ。乗客定員は28人で普通運賃は7200円からとなる。早割や学割などの割引制度も設ける。高知や愛媛方面と接続するシャトルバスも運行する。
四国と北陸を行き来する公共交通手段は鉄道が主流だが、在来線と新幹線の乗り換えが必要で利便性は高くない。航空機も羽田空港などを経由しなければならない。所要時間は長いものの、低価格を強みとする直通バスの潜在需要は多いとみる。
両地域を結ぶ直通バスはジェイアール四国バス(高松市)なども19年から運行していたが、新型コロナウイルス禍に運休となり23年に廃止した。琴平バスは当時の利用状況などから年間1万人程度の利用を見込んでいる。
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