経済同友会の代表幹事に内定し、記者会見で代表代行を務める日本たばこ産業の岩井睦雄会長(右)と握手を交わす日本IBMの山口明夫社長=東京都千代田区で2025年12月16日午後3時20分、滝川大貴撮影

 経済同友会はサントリーホールディングス(HD)元会長の新浪剛史氏が辞任して空席となっていた次期代表幹事に、日本IBM社長の山口明夫氏を内定したと発表しました。山口氏はどんな人物なのでしょうか。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「経済同友会の新代表幹事」を解説します。

Q 新しい代表幹事に山口氏が選ばれたんだってね。どんな人なの?

A 山口氏は日本IBMの社長で、金融機関のシステムエンジニアなどを経験し、米IBM本社の執行役員も兼務しています。生成人工知能(AI)などの先端技術にも詳しい人物です。同友会では22年4月から副代表幹事で、政府の財政制度等審議会の委員も務めています。

Q どうして前の代表幹事は辞めたの?

A 前の代表幹事だったサントリーホールディングス元会長の新浪剛史氏は、サプリメント購入を巡る警察の捜査を受けて9月末に辞任しました。

Q 2カ月以上トップがいなかったの?

A はい、筆頭副代表幹事だった日本たばこ産業(JT)会長の岩井睦雄氏が代行していましたが、目立った発言の機会は少なく、同友会の存在感が低下していました。

Q 山口氏はどんなことを目指しているの?

A 山口氏は「テクノロジーを活用した経済成長」を実現したいと意気込んでいます。同友会の発信力や組織の立て直しも急務となっています。

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