19日から運航開始予定の石崎汽船のリニアジェット船(17日、松山市)

伊予鉄グループ傘下の石崎汽船(松山市)は17日、国内で初めて就航するリニアジェット船を公開した。船内での揺れが少ない快適性と既存船に比べて燃料消費を3割低減できる省エネルギー性能を両立する。19日から松山観光港(同市)と呉港(広島県呉市)、広島港(広島市)を結ぶ航路で運航を開始する。

就航に先立つ17日の式典で伊予鉄グループと石崎汽船の社長も兼ねる清水一郎社長は「静かで乗り心地が良い船で瀬戸内の快適な船旅を楽しんでほしい」と挨拶した。四国運輸局の田村顕洋局長は「海上交通の高度化、四国の海事産業の更なる発展の起爆剤になると期待している」と述べた。

新造船は2つの船体を甲板でつないだ双胴船で安定性と高速性に優れている。旅客定員は93人。全長が31.6メートル、全幅が7.2メートルで、船舶の容積を表す総トン数は108トン。

推進器には国内で初めて「リニアジェット」を採用する。高速での運航に強みを持つウォータージェットと、低速に優れたプロペラの特徴を併せ持つ。効率よく推進力を得ることで高い省エネ性能を実現する。

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