ジェイテクトは自社工場で再エネ設備を公開した(17日、愛知県岡崎市)

トヨタ自動車系部品メーカーのジェイテクトは17日、太陽光発電と水素生成を組み合わせて工場の二酸化炭素(CO2)排出を減らす設備を報道公開した。工場の屋根に置いた太陽光パネルでつくった電力を使い、敷地内の設備で水素をつくる。アルミ溶解炉で自社開発の水素バーナーを用いて車部品を製造する。2026年6月からの本格稼働をめざす。

同社の花園工場(愛知県岡崎市)で導入した。水素バーナーはアルミを鋳造する際に溶かす工程で用いる。従来は都市ガスを燃料としていた。水素を使っても製品の強度などは従来品と同等という。

工場内で再生可能エネルギーの流れを一括して把握できるシステムも取り入れた。休日など稼働していない日には太陽光発電による電力を蓄電したり、稼働日の昼間に再エネを使って電力の購入量を抑えたりする。

愛知県は5日、県独自の「低炭素水素認証制度」に基づき、ジェイテクトの取り組みを「低炭素水素」として認定した。17日に開いた認定証授与式で、花園工場の馬越克幸工場長は「今後の循環社会に貢献していきたい」と話した。

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