津田駒工業は、熱を加えると柔らかくなる熱可塑性の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)に対応した部品製造ロボットを開発した。小型航空機やロケットなどの部品への用途を想定する。複数台を連携させてスピーディーな作業につなげ、軽量かつリサイクル性が高い熱可塑性CFRPを使った部材の需要の高まりに応える。

ロボットは1台2億円ほど。熱可塑性CFRP製のテープを何層にも重ね、レーザーで溶かしながら接着する作業を繰り返すことで、様々な形状の部品を作る。ロボットが複数台連動することで、大型の部品や複雑な形状を持つ部材も効率的に生産できる。
軽量かつ高強度なCFRPは次世代の素材として注目を集める。従来は熱を加えると固くなる熱硬化性CFRPが使われてきたが、硬化に時間がかかるほかリサイクル性にも乏しいという難点がある。同社の西村勲執行役員は「今後もニーズの変化に対応できる製品を提供していきたい」と語る。
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