ニデック(旧日本電産)の看板=京都市南区で2023年4月1日、妹尾直道撮影

 モーター大手「ニデック」は19日、創業者の永守重信氏が代表取締役グローバルグループ代表(取締役会議長)を辞任したと発表しました。ニデックは最近、不適切な会計処理の問題が発覚しています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「ニデック創業者の辞任」について解説します。

Q ニデックってどんな会社なの?

A ニデックは、モーターを作る大手企業で、もともとは日本電産という名前でした。1973年に永守重信氏が創業し、今では世界中で事業を展開しています。

Q 社名を変えたのはなぜだったの?

A 2023年に創業50周年を迎えるのをきっかけに社名変更しました。「ニデック(Nidec)」は日本、電産、コーポレーションの意味が込められています。

Q 永守氏はどんな人なんだっけ。

A ニデックをゼロから作り上げた創業者です。長い間、会社のトップとして経営を引っ張ってきました。ニデックも永守氏が名付けました。

Q 代表取締役を辞めたのはどうしてかな。

A 最近、ニデックの中国の子会社などで不適切な会計処理の疑いが見つかり、会社の信頼を取り戻すために経営体制を変えることになりました。10月には東京証券取引所がニデック株を内部管理体制の改善を求める特別注意銘柄に指定していました。

Q 辞任した後、永守氏はどうなるの?

A 永守氏は非常勤の名誉会長になりました。今後は「創業精神の伝承をはじめとし、グループの永続的な価値向上に尽力していく」と説明されています。取締役会議長は岸田光哉社長が引き継ぎます。

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