
パナソニックは26日、空間除菌脱臭機「ジアイーノ」の新製品を10月下旬に発売すると発表した。従来の主力機種と比べて体積は3分の2と小型にしつつ、除菌する空間の範囲は22畳(36平方メートル)と4畳分増えた。2024年に発売したコンパクトモデルでは抑えていた集じん機能の適用範囲も22畳分になる。
発売するのは「F-MV5000C」をはじめとする3機種だ。同製品は大きさは幅36センチ、奥行き22センチ、高さ58センチと従来の主力機種より小型にした。設置面積は用紙のB4サイズのため、狭いリビングでも置きやすくなった。価格はオープンだが、想定価格は約10万円だ。月間の生産台数は6000台を予定する。

サイズが大きいという消費者の声を受け、24年10月には体積を従来比で3分の1にしたコンパクトモデル「F-ML4000B」を発売していた。ただ集じんの適用床面積が8畳と狭く感じられることから、リビングには置きづらいと考える消費者も多かった。そこでコンパクトモデルで小型化した電極や基板などの内部構造を生かしつつ、フィルターの大きさを従来機種と同じにすることで集じんの性能を向上した。
お手入れに手間がかかると考える消費者の声を受けて、排水する回数はコンパクトモデルと同様に月1回とした。従来は週1回必要だった。加湿は6畳分と狭い分、給水タンクの容量が1.3リットルと従来(4リットル)から小さくなり、上部に持ち手も設けたことで持ち運びやすくした。
発売する3機種の中には、犬や猫などペットを飼う世帯に向けたペットモデルもある。猫が本体の上に乗ってしまうという声を受け、本体に追加で取り付ける天面アタッチメントを想定価格約9000円で発売する。製品を梱包する箱を小屋のように組み立てて、ペットが遊べるようにする工夫も施す。

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