
朝日インテックは14日、2026年6月期の連結純利益が前期比87%増の238億円となる見通しだと発表した。心臓病などの治療に使うガイドワイヤを中心に、主力の医療器具の販売が国内外で増える。前期に計上した特別損失の影響もなくなり大幅増益を予想する。
売上高は9%増の1308億円、営業利益は9%増の326億円を見込む。同社は東南アジアで生産した医療器具を米国に輸出しており、トランプ米政権の相互関税が今期10億円の下押し要因となる。規模の拡大で関税負担を吸収し増益を確保する。年間配当予想は30円91銭とし、前期(24円23銭)から積み増す。
同日、30年6月期を最終年度とする5カ年の中期経営計画を発表した。売上高1800億円、営業利益504億円を目標とする。市場の成長が続く中国などアジア圏を中心にシェアを伸ばす。
25年6月期の売上高は前の期比12%増の1200億円、純利益が19%減の127億円だった。プラズマ技術の開発事業の見直しに伴う減損損失が減益要因になった。主力のメディカル事業の売上高は13%増と好調を維持した。

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