売上高は9か月連続のプラスとなった

日本チェーンストア協会(東京・港)が23日発表した11月の全国スーパー売上高(既存店ベース)は、前年同月比2.8%増だった。9カ月連続のプラスとなった。加工食品や農産品の価格上昇が押し上げたが、節約志向で買い上げ点数の減少が続いている。

売上高の7割を占める食料品は2.7%増えた。コメの価格上昇などによる加工食品の値上げや、じゃがいもやトマトなど農産物の価格上昇が売り上げ増をけん引した。麺や餅などのコメの代替食品の販売も好調だった。

衣料品は1.5%増だった。気温低下の影響を受けて紳士・婦人パジャマやマフラー、手袋の販売が伸びた。住関連品は1.1%増えた。インフルエンザの影響により総合感冒薬など医療品の販売が好調だった。一方で節約志向を反映して大型家電の販売は伸び悩んだ。

日本チェーンストア協会は「単価増、販売点数の減少が続いている。クリスマスケーキの予約状況も前年を下回っており、消費者の節約志向を反映している」と話した。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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