大阪活力グランプリにミャクミャク(中央右)が選ばれた(23日、大阪市)

大阪商工会議所は23日、大阪の経済や産業発展に貢献した企業や団体などに贈る「大阪活力グランプリ2025」に、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」を選んだ。独創的なデザインで万博のシンボルとして存在感を発揮し、世代を超えて幅広い支持を集めて2025年の大阪を象徴する存在だった点を授賞理由とした。

02年から始まった同グランプリで、キャラクターが選ばれるのは初。表彰式に登壇したミャクミャクは「万博での経験や感動を世代を超えてつないでいくことが『いのち輝く未来社会』を一緒に創り上げていく始まりだと思っているんだ」とスピーチした。ミャクミャクをデザインした山下浩平さんは「万博会場に来た皆様と一緒に育てたキャラクターだ」とのコメントを寄せた。

今宮戎神社の福娘から記念品を受け取るミャクミャク(23日、大阪市)

ミャクミャクのグッズは万博会場内外の公式ストアなどで人気が高く、万博の収支黒字化にも貢献した。10月13日の閉幕後も売れ行きは好調で、日本国際博覧会協会(万博協会)はミャクミャクの公式グッズの販売期間を26年3月末まで延長することを決めた。

未来社会のデザインを試みる企業などを応援する未来デザイン・チャレンジ賞には、心臓の細胞(心筋細胞)でできた世界初の「心筋シート」を実用化した大阪大学発スタートアップのクオリプスが選ばれた。万博会場でも心筋シートやミニ心臓が展示され、再生医療の未来像を来場者に印象づけた点も評価された。

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