USMHの井出武美社長(23日、東京都千代田区)

イオン上場子会社のユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)の井出武美社長は23日、日本経済新聞社などの取材に応じ「事業会社ごとに異なる物流やシステムを統合し2027年までに物流再編を目指す」と述べた。

USMHの25年3〜8月期の連結決算は2年連続で最終赤字と業績は厳しい。構造改革で物流などのインフラを整える。各社が持つ物流拠点を再編し、グループ全体で効率的な物流網の構築をめざす。サプライチェーンを見直し物流費などのコストを下げる。

イオンは26年3月1日付けで首都圏、近畿圏のスーパーを再編し、新会社イオンフードスタイルなどが誕生する。同社はマックスバリュ関東にダイエーの関東事業などが統合して始動するが、今後屋号を統一していく方針だ。

USMHは他にいなげやとカスミで構成されており、屋号が乱立している。井出社長は「長年築いてきたブランドのため屋号変更は慎重に考えないといけない」と説明した。

USMHは優先する出店地域について東京23区や神奈川県の横浜市、川崎市といった「ダウンタウン」と東京都多摩東部地域などの「アーバン」を掲げている。地域性と同時に店舗の大きさに合わせたモデルを新たにつくる。生鮮総菜や価格訴求を押し出す。26年3月に新モデル店をイオンフードスタイルから開店する予定だ。

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