外観のデザインはアルプスの山並みに吹く風をイメージした(JR東海提供、写真はイメージ)

JR東海は23日、特急しなの号に使う新型車両「385系」のデザインを発表した。2026年春ごろに走行試験を始める。リクライニング機能を使っても後ろの席に背もたれが倒れない「バックシェル式」の3列シートを、グリーン車に設置して乗り心地を高めた。バックシェル式はJR東海の在来線で初めての採用となる。

しなの号は愛知県と長野県を結ぶことから、デザインのテーマは信濃、木曽、美濃の「豊かな自然と文化の調和」とした。コンセントは全座席に設置した。

林業が盛んな木曽地域をイメージして内装に木目調を多く使ったほか、普通車の座席は緑色にした。グリーン車の座席は上部が赤、下部が紫の2色。赤は北アルプスの朝焼けを、紫は長野県花のリンドウをモチーフにした。

29年度をメドに量産車を営業投入する予定。23日に定例記者会見を開いた丹羽俊介社長は、「景観を楽しんでいただきながら、プライベートとビジネスともに多くの利用が期待されるデザインだ」と話した。

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