松江市がAIデマンドバスの値上げ方針を説明した(22日、市役所で開いた市公共交通利用促進市民会議)

松江市は人工知能(AI)で最適ルートを走るAIデマンドバスについて、2026年4月から現在200円の運賃を100円値上げし300円とする方針を明らかにした。AIのシステム費などがかさんだためとしている。22日に開いた松江市公共交通利用促進市民会議で明らかにした。必要な手続きを経て正式決定する。

AIデマンドバスは23年以降、4地区で順次導入した。市は運転士不足によるバス減便対策の柱の一つと位置づけている。

市は、AIのシステム経費が年1900万円近く、予約のコールセンター費が約530万円かかり、乗客1人あたりの運行経費が2710円に上ると説明。現状の運賃では運行維持が難しいとしている。

市民会議の委員からは、乗客の乗り合いになるケースがそもそも少ないのにコストが高いAIシステムを使うことに疑問が出た。市は「乗り合いを増やす取り組みに加えて、どうすればコストが減らせるか引き続き研究したい」(交通政策課)とした。

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