立地計画認定書の交付を受け、記念撮影に応じる大磯の大地本和史代表取締役㊥ら(23日、島根県庁)

水産加工品の大磯(島根県浜田市)は冷凍品製造に参入する。国内外の市場拡大に対応し、刺し身と寿司の冷凍品工場を同市に新設する。投資額は約3億円。天然ものの魚を使い、味や鮮度を維持したまま凍結できる設備を導入。高付加価値の製品として通販や輸出向けを中心に売り込む。

同社は干物やつくだ煮などの製造、販売を手がける。通信販売のほか米国や香港などにも輸出している。

23日、島根県の丸山達也知事から立地計画認定書の交付を受けた。3年で5人の雇用を計画しており、県と浜田市から合計で最大4500万円の補助を受ける。

本社敷地内に約560平方メートルの工場棟を新設。解凍しても鮮度が落ちにくい瞬間凍結ができる設備を導入する。ノドグロなどの刺し身のほか、シャリにネタをのせた状態の寿司をそのまま冷凍し販売する。

大地本和史代表取締役は「冷凍品であれば出荷時期の調整もしやすい」と話す。水産物価格が高騰するなか、安定した価格での供給も可能になるとみている。

同社の2025年5月期の売上高は約25億円。新工場の稼働で通販や輸出を中心に伸ばし、2億〜3億円の増収を見込んでいる。

地域ニュース

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。