柏崎刈羽原発の再稼働について、報道陣の取材に応じる東京電力HDの小早川智明社長(24日、東京都千代田区)

東京電力ホールディングス(HD)2026年1月20日に柏崎刈羽原子力発電所6号機(新潟県)を再稼働すると発表した。新潟県の花角英世知事は県議会の承認を得て、柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働に同意した。今後は実際に原子炉を起動させて発電しながら点検を行い、26年2月26日に全ての検査を終えて営業運転にうつる。

東電HDは24日、現時点で技術的に運転できる6号機について、原子力規制委員会へ設備の最終チェックにあたる「使用前確認」を申請した。申請書のなかでこれまで未定としていた営業運転までのスケジュールを明らかにした。東電が原発を再稼働させるのは11年の福島第1原発事故以降初めてとなる。

東電HDの小早川智明社長は同日、報道陣の取材に「まだスタートラインに立ったところだ」と話した。「(再稼働が)14年ぶりなので本当に慎重に原子炉を起動し、規制庁の審査にも真摯に対応していく」とした。

東日本大震災後、再稼働した原発は14基に上る。西日本に集中し、東日本では東北電力女川2号機のみとなっている。柏崎刈羽6号機が発電すれば、首都圏の電力需給の安定につながる。

【関連記事】

  • ・経団連会長「原発新増設、行程表の早期策定を」 事故賠償は有限責任に
  • ・東京電力、柏崎刈羽原発の周辺でデータセンター開発 AI需要に的
  • ・新潟県知事「経産相の早期視察を」 柏崎刈羽原発再稼働、国に同意伝達
BUSINESS DAILY by NIKKEI

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。