キヤノンメディカルシステムズが開発するCT

キヤノンは24日、医療機器子会社キヤノンメディカルシステムズの開発や生産部門を本体に吸収すると発表した。メディカルの国内従業員約5400人のうち半数がキヤノン本体に転籍する。キヤノン本体の品質管理手法や製造技術を注入して収益性を高める。

キヤノンメディカルはコンピュター断層撮影装置(CT)など画像診断装置の製造販売を主力としている。2016年に約6600億円を投じて東芝から買収した。ただ同事業部門の営業利益率は5%前後と、キヤノン全体の10%前後と比べて低迷していた。利益率向上のために開発・生産部門を本体に吸収してテコ入れを図る。

2026年4月1日を効力発生日とする。キヤノンメディカルの開発や製造、管理部門を対象とする。キヤノンメディカルには国内の販売や修理・保守の部門を残す。

キヤノンはデジタルカメラやA3レーザー複写機・複合機など世界シェア首位の事業を持つが市場が成熟している。成長余地の大きい医療機器の構造改革に取り組んでいる。

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