
ガラス素材などを手がける日東紡は24日、2026年4月1日付で林寿信常務執行役(57)が社長に就任する人事を発表した。社長交代は2年ぶり。林氏は経営企画部長などを経て、現在は電子材料事業部長を務める。24〜27年度までの中期経営計画を前倒しで達成したのを機に経営体制を一新し、次の戦略の構想を進める。
多田弘行社長(64)は取締役副会長に就く。多田氏は24年4月に社長に就任した。人工知能(AI)で需要が高まるデータサーバー用半導体パッケージに使われるガラス素材への投資を進め、24年12月期には過去最高益を更新した。多田氏は26年6月開催予定の定時株主総会で取締役、副会長からも退任し、シニアアドバイザーに就く予定だ。
林氏は13年に日東紡に入社した後、グラスファイバー事業部や電子材料事業部で長らくガラス素材に携わってきた。アジアなど海外での経験も生かし、長期的な視野をもって次の成長戦略を探る。
林 寿信氏(はやし・ひさのぶ)1991年(平3年)筑波大第三学群卒、富士銀行(現みずほ銀行)入行。2013年日東紡入社、22年常務執行役。24年から現職。富山県出身。57歳。【関連記事】
- ・日東紡、台湾の材料メーカーと協業 AI向けガラス素材製造で
- ・日東紡の純利益2.9倍に上方修正 26年3月期、特別利益計上
- ・2ナノ半導体量産へ ADEKAが設備投資・東京応化はサムスン向け新工場
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。