
女子栄養大学など埼玉県東松山市にゆかりのある産官学6者が連携し、市の名物「やきとり」をイメージした新たなスイーツを開発した。東松山市のやきとりは、串にさして焼いた豚肉をピリカラの辛味噌だれにつけて食べるグルメ。今回の商品は味噌だれとあん餅を組み合わせることで、新感覚の風味を引き出しているのが特徴だ。若い感性を生かした商品を市の新たな名物へと育てる。
商品名は「東松山散歩 やきとり牡丹(ぼたん)団子」で、明治45年(1912年)創業の老舗和菓子店・富久屋(東松山市)の名物「牡丹団子」をベースに開発した。女子栄養大学と県立松山女子高校の学生らが基本アイデアを提案し、富久屋が商品化した。
価格は280円で、2026年2月中旬にも発売する予定。新聞部がある県立松山高校が情報発信、東松山市がふるさと納税の返礼品への登録などを通じたPR、埼玉りそな銀行が複合施設の「りそな コエドテラス」などでの販路拡大に、それぞれ取り組む。

24日の完成報告会には、東松山市の森田光一市長、富久屋の平田匠社長らが出席。プロジェクトに参加した女子栄養大の学生は「東松山市のおいしい味を、市内外の一人でも多くの人に知ってもらいたい」と話した。
平田社長は「年齢層の高い顧客に親しまれている菓子店なので、学生の意見は商品開発の刺激になった。6者連携のストーリーも知ってもらい、名物商品に育てたい」と力を込めた。
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