日野自動車は25日、エンジン不正問題を巡りニュージーランドで起こされた集団訴訟で和解すると発表した。和解金は1090万ニュージーランドドル(約9億8000万円)。2022年にエンジン認証の不正が発覚したが、一連の不正問題は終結する見通し。
ニュージーランドの企業、Sillsco Limitedなどが、3月にニュージーランド高等裁判所に提訴した。2010〜25年に購入や交換をしたトラックの利用者を代表し、エンジンの燃費基準などの違反に関する行為で損害を被ったとして賠償を求めていた。
和解金は約9億8000万円で、同額を25年10〜12月期に特別損失として計上する。同社は排ガス性能や燃費基準の不正を巡り米国やオーストラリアなどで訴訟を起こされていたが、今回でこれまで起きたすべての訴訟で和解した。
日野自は6月に三菱ふそうトラック・バスと経営統合することで最終合意した。両社を傘下に収めた持ち株会社「アーチオン(ARCHION)」が26年4月に上場する。
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