新たに発売する「午後の紅茶 FRUITS & ICE TEA」(26日、東京都中央区)

キリンビバレッジは26日、紅茶飲料ブランド「午後の紅茶」で果汁を使った新シリーズを9月23日に発売すると発表した。果汁の割合を高め、紅茶の渋みを抑えた。普段は紅茶を飲まない層に向けて売り込み、市場の拡大を目指す。

新シリーズ「午後の紅茶 FRUITS & ICE TEA」として、まず「オレンジとグレープフルーツ」「白ぶどうとレモン」の2商品を売り出す。希望小売価格はいずれも税抜きで180円。茶葉にはスリランカ産のウバ茶葉のみを使い、すっきりとした後味を目指した。

これまでも市場には果汁入りの紅茶商品はあったが、割合を高めて7%にした。果物の甘さを残しつつ酸味のある風味にすることで、大人でも楽しめる設計にした。今後はシリーズ内で商品を増やす検討もする。

開発を担ったマーケティング部の大沢寛文氏は「(小売店では)紅茶の棚ではなく、低果汁飲料の棚に置いてもらいたい」と意気込む。同社によると紅茶が清涼飲料市場で占める割合は24年で4.8%だった。新商品などを通じて35年には6.5%まで高めて、長期的には10%を目指す。

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