テクノスが新工場とする鳥取市内の土地と建物

精密部品製造のテクノス(岡山県総社市)は鳥取市に新工場を設ける。高精度で加工できる複合加工機などを備え、半導体や航空宇宙分野といった先端産業の取引先を開拓する。2030年10月期に新工場だけで約24億円の売り上げを目指す。

鳥取工場として26年6月に一部稼働を予定する。延べ床面積は約5900平方メートル。総投資額は約14億円。別の金属加工メーカーの撤退後の土地と工場を購入する。従業員も一部引き継ぐ。テクノスの従業員を含め10〜15人を雇用する。

加工や材料の搬送、検査を省人化できる機械を導入し生産性を高める。受注が増えれば24時間連続の自動運転による量産に乗り出す。半導体、航空宇宙のほか人工知能(AI)インフラ、防衛の4分野で販路を広げる。

テクノスは顧客企業が持ち込む部品の図面を基に素早く加工プログラムを作れるのが強みで短納期を実現してきた。一方で量産段階での価格競争力が課題とみて、自動化によるコスト削減を目指す。グループ売上高は30年10月期に現在の3倍近い約48億円を目指す。

同社の藤井裕也取締役は「日本で先端産業が成長するなか、海外で作るよりも安く速くいい部品を提供できる体制をつくりたい」と述べた。

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