ナブテスコは、100%子会社で鉄道車両用ドアシステムなどを手掛けるイタリアのNabtesco Oclapの全株式をドイツの投資ファンドに譲渡すると発表した。2026年2月の譲渡を予定している。
独DUBAG Investment Advisoryが運用助言を行うLenbach Equity Opportunity Ⅲ（LEOⅢファンド）に譲渡する。ナブテスコは2013年にOCLAPを買収して欧州での鉄道車両用ドアシステムの拡販を進めてきた。新型コロナウイルス禍以降のコスト増に加え、欧州大手との競争環境が続いており、収益改善が課題となっていた。
鉄道事業の経営資源配分と中長期的な欧州市場戦略を検討した結果、OCLAPはDUBAGの傘下に加わることが持続可能な成長につながると判断した。OCLAPの直近の売上高は1350万ユーロ（約24億8000万円）。
ナブテスコの鉄道事業は今後、欧州ではブレーキの事業に注力する。
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