
島根大学の大谷浩学長は、2023年度に開設した材料エネルギー学部の卒業生らの受け皿として、27年度に大学院の設置を検討していることを明らかにした。材料分野などの知識を融合させ、研究成果を社会実装につなげる提案力を備えた高度専門人材の育成をめざす。
開発、研究テーマとして、金属などの材料、化学、データサイエンスを融合した10を超える分野を計画している。企業の技術者による講演や、技術者に研究成果をフィードバックしてもらうといった実践的な教育も盛り込む。
設置を計画するのは修士課程で定員は52人。一般入試と推薦入試の枠を設け、他大学からの学生も受け入れる。外国人留学生や社会人も若干名募集する予定だ。
島根県には古代の「たたら製鉄」の流れをくむ特殊鋼など材料関係の企業が集積しており、島根大は材料分野の研究と研究成果を実社会に役立てる「社会実装」に力を入れる。大学院の設置で県内関連企業などへの優秀な人材供給につなげる。
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