日本建設機械工業会(東京・港)は25日、11月の建設機械出荷額が前年同月比7.3%増の2938億円だったと発表した。2カ月ぶりにプラスに転じた。過剰在庫の影響で前年に落ち込んでいた欧州市場の回復が寄与した。北米市場もトランプ関税で輸出控えがあった反動もあり堅調だった。

輸出向けは7.3%増の1962億円で、2カ月ぶりに増えた。油圧ショベルは13.4%増の752億円、ミニショベルは39.8%増の325億円だった。地域別では欧州が26.2%増で6カ月連続で増えた。北米ではトランプ関税の不透明感が払拭されたことでこれまで輸出を控えていた分が戻り、8.7%増だった。

国内向けは7.4%増の975億円と5カ月ぶりに増えた。トラクタが9.1%増の181億円で、除雪用の需要があったと見られる。油圧ショベルは15.6%増の241億円だった。国内は人手不足や建設計画の遅れもあり、需要が落ち込んでいたものの、高市早苗政権の積極財政への期待などで持ち直している。

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