予約したのに連絡がとれない事態になっている千葉県銚子市の「ホテルニュー大新」が、11月上旬から休業状態にあったと、市が25日発表した。運営会社は新規の予約受け付けを停止しており、同じ会社が運営する「大新旅館」も休業している。

 市の現地調査などで11月6日、判明した。ホテルの従業員が離職し、休業状態にあることを確認した。予約サイトでの受け付け停止や休業表示を要請したが、施設側が応じていなかったという。

 現在はサイトに「誠に恐れ入りますが、このたび臨時休業させていただきます。お客様にはご不便とご迷惑をおかけいたしましたこと、心よりおわび申し上げます」と表示され、予約できない。

 調査会社の東京商工リサーチによると、両施設は11月から営業停止し、電気、ガス、水道も止まっている。賃金未払いのため、従業員の多くが退職。運営会社は1950年創業で、昨年6月にオーナーと経営者が代わり、今は中国ビジネスを手がけるコンサルティング会社が運営している。

市長「観光に少なからずマイナス」

 越川信一市長は25日、定例記者会見で、初日の出などを目当てに多くの観光客が訪れる年始を前に「風評を含め観光に少なからずマイナス。不安を払拭(ふっしょく)するため努力したい」と話した。

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