東北地方で再生可能エネルギー施設の建設が加速しています。全国屈指の再エネ供給の潜在力はマネーも東北に呼び込みます。一方、洋上風力発電計画の頓挫やメガソーラー(大規模太陽光発電施設)への反発など、課題も浮かびます。2025年の東北発の年間企画「再エネ新景」のまとめ読みです。(内容や肩書などは掲載当時のものです)

福島県大熊町でペロブスカイト型太陽電池の実証実験が行われた(同町、2024年5月)

【再エネ新景】

  • (福島)次世代型太陽電池、福島で導入加速 復興のシンボルに
  • (秋田)秋田の洋上風力発電、需要にらみ企業動く 進む建設準備
  • (青森)青森のフォルテ、雪を溶かして発電 JR東と実証実験
  • (岩手)リゾート全電力は地熱由来 岩手・八幡平、地下資源に光
  • (山形)住友商事系、国産材中心でバイオマス発電 山形県酒田市
  • (宮城)仙台・三居沢発電所、137歳で現役フル稼働 水力王国の礎
遠野松崎蓄電所(岩手県遠野市)=バンプージャパン提供

【再エネ新景 余る電力】

  • ㊤東北地方、再エネ発電量急増で出力制御が頻発 電力需要の伸び低く
  • ㊥東北の再エネ電力、首都圏に供給増 余剰解消へ送電網整備
  • ㊦「捨てる→ためる」に、蓄電ビジネス広がる 東北電力は関東でも展開
ブレード(羽根)の落下事故のあった風車(25年6月、秋田市)

【再エネ新景 地域との共生】

  • ㊤風力発電、地域共生のジレンマ 秋田で全国初の死亡事故か
  • ㊥メガソーラー計画、狙われた東北のゴルフ場 再エネGメンも活動
  • ㊦東北の地熱発電、温泉と共存模索 潜在力日本一を生かす
飼育する肉牛は太陽光パネルの日陰で涼むことができる(25年8月、福島県二本松市)

【再エネ新景 異業種参入】

  • ㊤農業しながら太陽光発電 東北地方で「二刀流」の地産地消
  • ㊥水素活用、再エネ由来の余剰電力ためる 福島で産業育成へ
  • ㊦新興電力、東北電力に安さで挑む 再エネ100%や発電所に寄付も
トヨタ自動車が全国で初めて系列販売店に設置した定置型燃料電池発電機(25年9月、福島県郡山市)

【再エネ新景 トヨタの挑戦】

  • ㊤トヨタ、東北のクルマ産業で再エネ循環 地域防災にも貢献
  • ㊥トヨタが描く水素の未来 福島から始まるエコシステム構築の最前線
  • ㊦トヨタのミライ、福島の森から走る バイオマス燃料で林業再生へ
秋田港から見える洋上風力発電施設(秋田市)

【再エネ新景 秋田風力撤退の衝撃】

  • ㊤洋上風力の機運を消すな 秋田県、三菱商事の撤退発表受け奔走
  • ㊥洋上風力発電、福島県の教訓生かせず 撤退ドミノ回避へ戦略見直し急務
  • ㊦-1 洋上風力「地域の知見生かし積極提言を」 前秋田県知事・佐竹敬久氏
  • ㊦-2 洋上風力「想定よりコスト大幅増」 秋田・OKAOGEの由井原篤氏
女川原子力発電所が立地する宮城県女川町の街並み

【再エネ新景 原子力のそばで】

  • ㊤福島県楢葉町、再エネパークで復興加速 原発と共存を模索
  • ㊦宮城県女川町、原発再稼働も描けぬ「産業」 再エネは停滞
福島市中心部から見える先達山のメガソーラー(福島市)

【再エネ新景 マネー攻防】

  • ㊤「再エネは金融商品」なのか 東北地銀、地元経済への還元確保めざす
  • ㊥東北で進む再エネ課税、地域共生を誘導 脱「エネルギー植民地」へ
  • ㊦福島市のメガソーラー、住民団体が融資銀行に「圧」 事業主体へ参加も
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