北九州学研都市のクリーンルームで半導体づくりを体験する小学生(11月、北九州市)

九州の学校や企業で半導体教育が発展しています。佐世保工業高等専門学校(長崎県佐世保市)が2026年春にも半導体人材育成や産学連携を担う新組織を設立するほか、ゲーム感覚で設計を学ぶ動きが広がっています。半導体人材が不足するなか、技術者を育てる取り組みを追いました。

(上)佐世保高専、半導体「ミニ工場」で稼ぐ 企業と連携強化へ新組織


佐世保高専の猪原武士准教授は「ミニマルファブを企業にも活用してほしい」と話す(2日、長崎県佐世保市)
教室に並んだ4台の装置。ウオーターサーバーのような見た目だが、それぞれが本物の半導体を造るための機能を持つ。この少量多品種の半導体づくりに特化した簡易工場「ミニマルファブ」を使うことで、佐世保高専の学生は自らの手を動かして半導体の造り方を身につける。…記事を読む

(中)半導体設計、手を動かして覚えよ 九州大学の講座に記者も挑戦


九州大学が開催した本物の半導体設計を体験する短期講座(9月、福岡市)
9月下旬。九州大学伊都キャンパス(福岡市)のある教室で、大学生ら約20人がパソコン画面とにらめっこしていた。同大が開いた半導体設計を学ぶ実習セミナーの参加者だ。講師の説明を聞きながら、設計支援ツール「EDA」を動かして回路図を描く。…記事を読む

(下)半導体づくり、子どもがクリーンルームで体験 三菱電機や北九州市


三菱電機の社員が作ったパワー半導体の仕組みを学ぶ装置。手元のスイッチで電流のオンオフを操作し、磁力でモーターを回す(8月、福岡市)
3人の小学生がクリーンスーツに身を包み、シリコンウエハーを液体に浸していた。ここは北九州学術研究都市にあるクリーンルーム。厳格な空調管理でチリが徹底排除された特殊な空間だ。高価な半導体製造装置や薬品が多数あり、普段はなかなか入れない。…記事を読む

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