記者会見で発表されたソニー・ホンダモビリティの新コンセプトモデル(5日、米ラスベガス)=高橋鈴撮影

【ラスベガス=吉田啓悟】ソニーグループとホンダが共同出資するソニー・ホンダモビリティは米国時間5日、2車種目となる電気自動車(EV)のプロトタイプを発表した。2028年以降に米国で発売する。米国や日本でEVの販売が想定より伸び悩んでおり、最初のモデルは26年中ごろとしていた納車日を同年内に延期する。

6日に米ラスベガスで開幕するテクノロジー見本市「CES」に先立つ報道向けイベントでプロトタイプを公開した。多目的スポーツ車(SUV)のような形状で、車内空間を広くとった。

ソニー・ホンダモビリティの新コンセプトモデルはSUVのような形状(5日、米ラスベガス)=高橋鈴撮影

車体上部に赤外線光などを使って物体との距離を測る「LiDAR(ライダー)」を設置するほか、アシスタントAI(人工知能)などのソフトウエアは1車種目の「AFEELA(アフィーラ1)」と同じものを搭載するなど、デザイン以外の基本的な仕様はアフィーラ1を踏襲している。

川西泉社長兼最高執行責任者(COO)は記者会見後、報道陣の取材に対し「なんとか順調にこられた、1号車で終わらずその次も続いていくことをお見せした」と説明した。

記者会見するソニー・ホンダモビリティの川西泉社長(5日、米ラスベガス)=高橋鈴撮影

アフィーラ1は量産車の試作が米オハイオ州のホンダの工場で始まった。米国ではカリフォルニア州に続いて、アリゾナ州で販売することも発表した。

一方、納車時期は延期する。まだ予約が始まっていない日本での納車も従来発表の「26年中」から「27年前半」に変更した。納期の遅れは技術的な問題ではなく、米国のEV市場の立ち上がりが想定以上に遅れていることや、関税の影響などから総合的に判断したという。

8万9900ドル(約1400万円)としている米国での販売価格も再検討する可能性があるとした。

6日からのCESの一般公開ではアフィーラ1に乗車してのデモを体験できる。これまでにイベントなどで実施してきた乗車体験に比べ、より実際の運転に近い映像がディスプレーに映し出され、AIとの会話もより自然になる見込みだ。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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