
三菱地所は27日、東京・葛飾のJR金町駅前で進めている再開発の一環で、9月3日に開業する商業施設「MARK IS (マークイズ)葛飾かなまち」を報道陣に公開した。年間500万人を集客し、売上高は100億円を見込む。2030年に地上40階建てのタワーマンションが完成し、増加する地域人口の消費を喚起する。
再開発のエリアはJR金町駅北側の約2万5000平方メートル。三菱地所グループや三井不動産レジデンシャルが事業者として、三菱製紙中川工場やイトーヨーカドー店舗、自動車教習所の跡地を再開発した。周辺ではマンション建設や東京理科大のキャンパス増設を受け、家族世帯や学生の人口が増えつつある。
マークイズはJR金町駅北口から徒歩7分。地上4階、地下1階で延べ床面積は約2万5600平方メートル。スーパーやアパレル、飲食店などの日常使いを意識した約50店舗をそろえた。屋上には旧イトーヨーカドー金町店の屋上にあった「金町自動車教習」を移転した。1973年に国内で初めて屋上に開設された指定自動車教習所だった。
イトーヨーカ堂の食品スーパー「ヨークフーズ」が開業するほか、人気キャラクター「すみっコぐらし」の体験型店舗が関東で初めて出店した。フードコートには約450席を設けて子供連れや学生の滞在を促す。

30年にはマークイズを約7280平方メートル拡張するほか、高さ約150メートルのタワーマンション(約900戸)を竣工する。低層部には区民事務所や宴会場といった公共施設も設ける。
三菱地所再開発事業部統括の山口義弘氏は「街に長く根ざし、地域のランドマークとなる商業施設を目指したい」と話した。
マークイズは三菱地所グループが運営する商業施設のブランド名。13年に静岡市で1号店を開業し、葛飾は横浜市や福岡市に続く4店目。東京は初出店となる。

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