
IHIは9日、水素と二酸化炭素(CO2)を原料として再生航空燃料(SAF)の合成に成功したと発表した。シンガポールの研究機関と共同開発する技術を生かした。関連する認証などを取得して2030年代の商用化を目指す。
シンガポールに設けた試験装置で原料を合成してSAFを製造した。米ワシントン州立大学でサンプルの評価を受けた。航空機用のジェット燃料として優れた特性があると評価されたとしている。
IHIは航空エンジン関連事業に力を入れている。シンガポール科学技術研究庁傘下の研究機関「ISCE2」と共同で、CO2や水素からSAFの原料となる液体炭化水素を合成する触媒を開発している。この触媒を使い実証施設で25年から合成試験を行い今回のSAFをつくった。
航空業界では脱炭素化に向けてSAFへの関心が高まるが、これまでは廃食用油などから製造するのが一般的だった。IHIは触媒で高効率に合成する手法を提案する方針だ。
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